ベトナム人材を日本で採用するメリットは?仕事観や採用手法も解説!
出入国管理及び難民認定法(入管法)の改正により、外国人労働者の流入に対する期待は高まりつつあります。その中でも現在注目を浴びているのが、ベトナム人の労働者です。
ここでは、勤勉で努力家、日本語や英語まで話せるマルチな能力を持ったベトナム人の魅力や特徴までご紹介しています。後半では実際に採用するに至るまでの具体的な方法についてもご説明したしますので、人事担当者の方はぜひご覧ください。
日本に住んでいるベトナム人の数は?
2019年現在日本在住のベトナム人は約29万人で、在日外国人の中でもその割合は高く、また多くが東京や大阪といった大都市に集中しています。
2018年に決定した入管法の改正によって、これから更にベトナム人の国内雇用は増加すると考えられています。
ベトナム人材を採用するメリットは?
ここからは、ベトナム人の特徴を紹介し、企業がベトナム人を雇うことで得られるメリットや実際に雇用するまでの流れについてもご紹介していきます。
企業の人事を担当している方は必見です。
ベトナムには親日の人が多い
まず挙げられるのは「親日」の人が多い、ということです。ベトナム国内では、市民にとって重要な移動手段であるオートバイなどを中心に日本製品の普及が進んでおり、壊れずに安定したパフォーマンスを発揮する製品を作っている日本企業に対する好感度は総じて高いです。それが結果として日本自体への好印象に繋がっていて、ベトナムには親日家が多くなっています。
日本語だけではなく英語人材も豊富
ベトナムの公用語はベトナム語ですが、近年では外国語教育が充実しており、英語や日本語も話すことができる人材が多く輩出されています。特に日本語に関しては、ベトナム国内に多くの日本語学校があり日本の就業を目指さない方の間でも日本語を学びたいという需要は一定数あるようです。日本の大手塾なども近年ではベトナムに進出しており、日本語だけではなく他の学問の授業も行っているようです。
勤勉でまじめな方が多い
ベトナム人の気質の傾向として、特にベトナム北部の人は勤勉で真面目であると言われています。勉強家で、黙々と仕事をこなすイメージが当てはまります。対してベトナム南部の人は、気候が暖かく熱帯に住んでいるからか、陽気で気さくな人が多いとされています。そのためおしゃべり好きで、他人と積極的にコミュニケーションを取ろうとします。そして、北部、南部ともに共通しているのは「他人を助ける」という意識が強いことです。
こうしたベトナム人の真面目で明るく他者を助けるという人間性は日本人の気風にもよく馴染むため、日本企業の人事部門からの人気が高いのです。
ベトナムはITエンジニアが豊富
ベトナムは、多くのITエンジニアを抱える技術大国でもあります。
その理由として、日本や海外の企業がベトナムにIT技術の開発拠点を設けてきた背景があります。これはオフショア開発と呼ばれ、企業が派遣したリーダーとなるエンジニアが支店を作り、現地採用されたエンジニアを教育して開発することで費用を抑えるという手法です。英語が堪能で生真面目なベトナム人にはエンジニアという職種は相性が良く、ベトナムはオフショア開発のホットスポットでした。
ベトナム人が仕事を選ぶ時に大切にしていること
ここからは、実際にベトナム人が仕事を選ぶときに重要視していることをご紹介していきます。ベトナム人の採用を考えている人事の方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワークライフバランスの充実
ベトナムはワークライフバランスを重んじる風潮があります。日本人のような勤勉さや真面目さを持ってはいますが、ある程度の線引きはして私生活も大切にしようと考えています。長時間残業など自分の時間が削られる働き方は自分の人生に不幸せな結果をもたらすため、はっきりとNOを突きつける強さを持ち合わせています。
家族を大切にできるかどうか
ベトナム人は家族との絆を大切にします。年末年始や家族の誕生日、クリスマスといった記念日には家族と過ごす時間をしっかり確保します。
仕事を第一に考えがちな日本人とは、そのあたりの感覚も少し異なるでしょう。
過度なストレスを溜めずに働けるかどうか
ベトナム人は、仕事をする上で必要な勉強をしたりコミュニケーションを取ったりはしますが、パワハラやモラハラのように理不尽な扱いを受けることがあると、しっかり反発します。
こちらも、仕事に関するストレスは限界まで我慢してしまいがちな日本人とは違っていると言えます。